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○議長(比留間敏夫君) 次に、東京都議会友好代表団について申し上げます。
  本議会を代表いたしまして、去る11月6日から12日まで、北京市及びソウル特別市へ友好代表団を派遣をいたしました。友好代表団を代表いたしまして、報告のため、発言の申し出があります。これを許します。
  北京市及びソウル特別市訪問東京都議会議員友好代表団団長、石井義修君。
   〔109番石井義修君登壇〕

〇109番(石井義修君) 東京都議会友好代表団のソウル特別市及び北京市、上海市訪問についてご報告をさせていただきます。
  山田忠昭副団長を初め、自由民主党、民主党、公明党、日本共産党の各会派の代表から成る、友好代表団10名は、ソウル特別市議会及び北京市人民代表大会常務委員会の招請を受け、11月6日から12日まで7日間、ソウル市、北京市及び上海市を訪問いたしました。

 

 まず、11月6日から8日まで、ソウル市を訪問いたしました。ソウル特別市議会の朴柱雄議長及びソウル市政府の權泳臻政務副市長を表敬訪問し、友好関係のさらなる推進を確認するとともに、交通政策、環境対策などの都市づくり政策について、活発な意見交換を行ってまいりました。
  ソウル市では、市議会で実際に運用されております電子会議システム、また都市の再生事業の一環として、清流復活事業、清渓川の復元事業に感動いたしました。これについては、後ほど触れたいと思います。
  都市計画局の担当者から、ソウル市の都市政策について詳細な説明を受け、安全・安心、緑豊かな都市づくりをめぐって、東京の実情を紹介するなど、率直な意見交換を行ってまいりました。
  さらに、19年前に開催されたソウル・オリンピックのメーンスタジアムと、5年前に開催されましたワールドカップスタジアムを視察してまいりましたが、いずれも日本のスタジアムでは例のない多目的な活用をしており、大いに参考になったところであります。

 

 続いて、8日から10日まで北京市を訪問いたしました。
  私自身は、都議会の訪問団としては、今回3回目、それ以前に中日友好協会の招請で4回、計7回目の中国訪問となりましたが、北京市、上海市の変貌に驚かされたところであります。
  北京市人民代表大会常務委員会の杜徳印主任を表敬訪問し、日中国交回復35周年の節目に当たり、28年の歴史を持つ東京・北京の交流が、日中の友好にも大きく貢献することを再確認するとともに、両都市の抱える、環境に配慮した持続的都市づくり等の諸課題について、意見交換を行ってきたところであります。
北京市の都市計画については、映像や模型など、さまざまな手法で、4000年の歴史の上に立って未来を志向する大胆な都市づくりを目の当たりにしてまいりました。
  来年に迫った北京オリンピックに向けて、環状道路が5本も完成しておりました。これまで何回も目にした道路を埋め尽くす自転車が全くなくなり、高速道路網が整備されておりました。LNGのバスが走っておりました。オリンピックの会場建設も急ピッチに進んでおります。鳥の巣と呼ばれる斬新なデザインのメーンスタジアムはもとより、北京市の意気込みがあらわれた施設群と、会場のスケールの大きさに驚かされました。

 

 続いて、10日から12日まで、上海市を訪問いたしました。
  上海市人民代表大会常務委員会の胡?副主任の表敬訪問では、上海市の発展に向けて環境にも十分配慮しているという話を何いました。
  実用化されたリニアモーターカーでは、時速431キロメートルを体験し、さらに、森ビルが施工しております世界一の高さになる、来年完成予定の上海国際金融センターの建設現場の最上階から上海市を展望いたしましたが、変貌し続ける上海市のエネルギーを実感したところであります。
  7日間で3都市の訪問というハードなスケジュールでしたが、発展著しいソウル市、北京市、上海市の現実の姿を実際に見聞いたしてまいりました。特に、次の三点が強く印象に残ったところであります。
  第一は、ソウル市の清流復活事業、清渓川の復元事業であります。パネルをごらんいただきたいと思います。皆さんもご承知のように、ソウル市の中心を流れる漢江の支流であります清渓川は、朝鮮王朝時代からソウル市民に親しまれてきた川でありました。しかしながら、20世紀の半ばの経済発展によって、川は極度に汚染され、やがて高架道路の建設のためにふたをかけ、暗渠化され、その姿を消してしまったところであります。しかし、2002年、ソウル市の李明博市長、現在の大統領候補でありますけれども、のマニフェストによりまして、復元事業が決まるや、わずか2年3カ月で高架道路を取り払い、側道も整備し、5.8キロメートルの清流が復活したのであります。
  工事期間の短さもさることながら、4000回を超える周辺住民との粘り強い対話、交渉、話し合い、その上に立った受け皿としての住宅や商業施設の整備、地下鉄やバス路線の整備などの交通対策など、大きな難問にも積極果敢に取り組んだ事業でありました。
  東京に当てはめてみれば、銀座、宝町、京橋、日本橋に至る高速道路を取り払い、水と緑の清流を復活させた、そのような事業でありました。

 

 第二番目は、ソウル市議会の電子会議システムであります。
  このパネルをごらんいただきたいと思います。このように、本会議場106、この東京都議会の約4分の3の大きさでありますけれども、106の各議員の議席にパソコンのディスプレーがありまして、そして議案などの資料の閲覧、本会議、常任委員会の各議員の発言の議事録の検索が瞬時に自分の議席でできるのであります。
  議席の後ろには大型スクリーンが設置されており、さまざまな資料がそこに映し出されることができるのであります。東京都議会議員代表団歓迎の大きな文字が掲げられておったところであります。
  もちろん、記名、無記名の電子投票がその場でできます。即座に結果も掲示されるのであります。

 

 第三番目は、ソウル市、北京市、上海市ともに、みずからの都市のPRに極めて積極的であったということであります。
  各都市の都市計画展示館では、先進的な技術による模型やコンピューターグラフィック映像を駆使して、都市のそもそもの成り立ち、歴史的変遷、そして未来の姿まで、市民だけでなく、外国のすべての来訪者に理解できるように工夫がされております。10分程度にまとめられた、各国の言語で制作された映像では、その都市の誇りと熱意が込められており、すばらしいものでありました。
  帰国して、東京都に外国のお客さんが来られた折に、東京を知ってもらう同様の紹介ビデオがあるのかどうか探してみましたが、どこの局にもありませんでした。まことに残念であり、さびしい話であります。所管は知事本局と生活文化スポーツ局であります。

 

 東京都は、ディーゼル対策など、世界に誇れる都市づくりを実践しているのでありますから、世界に向けたシティーセールスをしていく上で、またオリンピック東京招致に向けたPRのために、ぜひとも英語、中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ポルトガル語など、各国語で東京を紹介する映像、ビデオなどの媒体を作成すべきではないか。これは、参加した10名の団員の総意で、石原知事に申し上げるものであります。
  以上、述べてまいりましたけれども、今回の3都市の訪問は、都議会の先人によって築かれた友好交流の歴史の上に立って、さらに新しい都市間のきずなを強くすることができたと確信をするものであります。
  そして、このたびの訪問に当たり、お世話をいただいたソウル市、北京市、上海市の皆様に、改めて心から感謝と御礼を申し上げまして、報告とさせていただきます。
  ありがとうございました。(拍手)

 

○議長(比留間敏夫君)以上をもって、東京都議会友好代表団の報告は終わりました。

 
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