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 石井義修副議長を団長として、自由民主党、民主党、公明党、日本共産党の各会派の代表からなる東京都議会友好代表団は、ソウル特別市議会及び北京市人民代表大会の招請を受け、平成19年11月6日から12日までの7日間、ソウル特別市、北京市及び上海市を訪問しました。
ソウル特別市訪問 北京市訪問 上海市訪問 まとめ

 11月6日から8日までソウル特別市を訪問しました。

6日には、ソウル特別市議会の朴柱雄(パク ジュンユン)議長を表敬訪問しました。そこでは、東京都とソウル特別市の19年にわたる友好関係の更なる推進を確認し、交通対策及び環境政策、都市づくりなどについて幅広く活発な意見交換を行いました。
朴柱雄議長と意見交換する代表団一行
本会議場の電子会議システムを体験する代表団一行
  引き続いて市議会の本会議場に場所を移し、電子会議システムについて説明を受け、実際に体験するとともに活発な質疑を行いました。
 本会議場106の各議員の議席にパソコンのディスプレイがあり、議案、資料等の閲覧、本会議、常任委員会等の各議員の発言の議事録の検索が議席でできます。また、議場の大型スクリーンでは様々な資料を大きく映し出すことができます。記名・無記名の電子投票も各議員の議席ででき、即座に結果も掲示することができます。
  このようにソウル特別市議会では積極的にIT化を進めており、非常に参考になりました。東京都議会では、こうした電子会議システムは全くなく大変参考になりました。
清渓川文化館で説明を受ける代表団一行
 翌日の7日、ソウル特別市の權泳臻(クォン ヨンジン)政務副市長を表敬訪問しました。ここでもソウル特別市の都市計画やその他経済振興策等についてソウル特別市の現状をも踏まえた活発な意見交換を行いました。特に、環境問題をはじめソウル特別市と東京とが手を携えて協力することの大切さを改めて確認しました。

 続いて、代表団は清渓川文化館を訪問して清渓川(チョンゲチョン)の清流復元事業について説明を聞き、実際に復元された清渓川を視察しました。
  清渓川は市内の中心を流れている漢江(ハンガン)の支流で、朝鮮王朝時代からソウル市民に親しまれてきた川でした。しかし、20世紀の経済発展の中で川は汚染され、やがて高速道路建設のため暗渠化され、その姿を消してしまいました。
  しかし、平成14(2002)年ソウル市長となった李明博(イ ミョンバク)氏(平成20(2008)年2月25日に韓国大統領に就任)のマニュフェストによって復元事業が決まると、わずか2年3か月で高速道路を取り払い、側道を整備し、5.84kmの清流が復活しました。
工事期間の短さもさることながら、4千回を超える周辺住民との粘り強い対話、交渉、話合い、その上に立った、受け皿としての商業施設設備、地下鉄やバス路線の整備などの交通対策等大きな難関にも積極的に取り組んだ事業でした。
東京を例にたとえると、築地から銀座、京橋、日本橋に至る高速道路を取り払い、銀座川に水と緑を復活させることに匹敵する大事業で、コリアンパワーのすさまじさを実感しました。

本会議場の電子会議システムを体験する代表団一行
     実際に川の両側に整備された遊歩道を歩いてみると、葦などの草が生え、水鳥も住んでおり、市民生活に潤いを与えていると実感しました。さらに周囲の温度が2度下がり、ヒートアイランド対策にも貢献するなど非常に有効な事業であるとの思いを強くしました。
  次に、平成14(2002)年に開催されたワールドカップスタジアムを視察して、運営状況や利用状況について説明を受けました。
さらに、昭和63(1988)年のソウルオリンピックのメインスタジアムも視察し、同じく運営状況や利用状況について説明を受けました。
二つの施設とも日本のスタジアムには例のない多目的な活用をしており、大いに参考になりました。
朴柱雄議長と意見交換する代表団一行
 

北京市人民代表大会常務委員会にて
 

 続いて、11月8日から10日まで北京市を訪問しました。 私自身は7回目の北京市訪問となりました。

 8日には、北京市人民代表大会常務委員会の杜徳印(ト トクイン)主任(主任は日本では議長にあたる。)を表敬訪問し、日中国交回復35周年の節目にあたり、28年の歴史を持つ両都市の交流が日中の友好にも大きく貢献していることを再確認するとともに、東京都と北京市がともに抱える、環境に配慮した持続的都市づくり等の諸課題について率直な意見交換を行いました。

 北京市内では、平成20(2008)年8月に迫った北京オリンピックの開催に向けて、環状道路が5本も完成していました。かつて道路を埋め尽くしていた北京の有名な自転車がなくなり、高速道路網が整備され、LNG(液化天然ガス)のバスが走っております。また、地下鉄網も整備されつつあり、オリンピックまでには、更に充実されるとのことで、北京市は活気にあふれていました。

建設中のオリンピックのメインスタジアム
  

 翌9日には、オリンピックの各施設を紹介する「北京市“2008”工程展示センター(オリンピック展示場)」とメインスタジアムを視察しました。

「鳥の巣」と呼ばれる斬新なデザインのメインスタジアムはもとより工程展示センターでは、模型やジオラマなども使い、オリンピック施設が分かりやすく展示されており、理解を深めることができました。また隣の敷地ではメインスタジアムが急ピッチで建設中であり、様々な施設と会場のスケールの大きさに北京市の意気込みを感じました。
北京市都市計画展覧館にて
    

10日には、北京市都市計画展覧館を視察しました。北京市の過去から現在、未来までの都市づくりについて、映像や模型など様々な手法で説明を受け、意見交換しました。
まず北京市の歴史と未来について、紹介するビデオを見ましたが、3D(スリーディー)といわれる立体映像の技術を用い、10分程度で北京市を大変分かりやすく説明していたことに感心しました。東京都もディーゼル車対策をはじめとして、世界に誇れる都市政策を進めていることを紹介するビデオを作成し、東京のすばらしさを広く世界にアピールすることが大切であると強く感じました。

その他にも紫禁城の模型や、2層吹き抜けのフロアーに、北京市街を1/750のスケールで再現した巨大なジオラマがあり、現在から未来までの都市づくりの様子が、非常に分かりやすく示されていました。
 
上海リニアモーターカーに乗車した代表団一行
     11月10日から12日までは上海市を訪問しました。

移動するバスの車内から急速に経済発展をしている上海市の様子を目の当たりにしました。渋滞緩和などの交通基盤整備のため、市内のあちこちで地下鉄工事が進められており、平成22(2010)年の万博開催もあいまって上海市の経済発展が加速している印象を強く受けました。
広大な万博会場の予定地は、まだほとんどが更地の状況でしたが、2年後には風景が一変し、内外から多くの訪問客を集めることは確実であり、上海の新しい姿を予感させました。

 11日には上海浦東国際空港から実用化されたリニアモーターカーに乗車して、時速430kmの世界を体験しました。
全長約30kmを7分15秒で走行しましたが、発車後、瞬く間に加速され約3分程度で最高時速431kmが車内に表示されました。

今後、市内中心部への延伸が計画されていますが、日本でもJR東海によるリニア実用化の計画もあり、参考になると考えられます。
上海の再開発について活発に意見交換する代表団一行
実際に建設中の上海世界金融センターの95階へ
  

続いて、平成20(2008)年の竣工時には492メートルで世界一の高さになる森ビル鰍ェ施工している上海世界金融センターを視察しました。

建設中の上海世界金融センターの95階の工事現場から上海市内を眺望しましたが、上海市では50mを超える高層建築が今後3,000棟を超えるということであり、その発展ぶりに驚かされました。
建設中の上海世界金融センターから見た上海市内

上海リニアモーターカーに乗車した代表団一行
  12日には、上海市人民代表大会常務委員会の胡?(コイ)副主任を表敬訪問しました。   上海市の発展に向けては環境等にも十分配慮しているという話をうかがい、上海市の都市づくりが、経済最優先から転換期にあるという印象を持ちました。
 

 7日間で3都市の訪問という多忙なスケジュールでありましたが、各都市における充実した意見交換などを通じて、都市間相互の友好関係を一層推進するという当初の目的を達成するとともに、発展するソウル特別市、北京市、上海市のありのままの姿を実際に体感できるなど、非常に学ぶところの多い訪問でした。

  12月4日の都議会の本会議で、ソウル特別市、北京市、上海市の友好訪問報告をしました。


 
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